夏の京都、ねねの道を通って「高台寺」と高台寺天満宮へ

 高台寺は、東山にある臨済宗建仁寺派の寺院です。

 豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うため建立したといわれています。

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ねねの道の石畳

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暑さを忘れる「ねねの道」

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高台寺

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 非公開の庫裏。夢と書かれた衝立と梵鐘がありました。 

 この高台寺の「夢」は禅の「空(くう)と同じことらしいです。

 「夢」の字を書いた扇子が出てくるTV時代劇が昔にありましたが、関係なさそうですか。

 

 アクセス

 京阪電車 祇園四条下車 徒歩15分

 阪急電車 河原町下車  徒歩20分

 圓徳院・掌美術館の拝観は有料です。

 拝観料 大人600円 拝観時間:9時~17時

 

(夏の夜間特別拝観) 

 8月1日~18日 受付:日没から21時30分

 秀吉を偲び、弔いの提灯が灯されます。

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高台寺天満宮

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 (高台寺天満宮のまわり)

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 高台寺は、とても落ち着けるお寺でした。参拝者も東山にしては、それほど多くなく

 京都らしさを感じられるスポットでした。

 

 

京都の有名なスポット「八坂の塔」と「八坂庚申堂」

 清水寺と八坂神社の中ほどにある「夢見坂」と呼ばれる八坂通りを登っていくと、

ドラマや映画にでてくる「八坂の塔」が現れます。

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八坂の塔は、正式名法観寺といいます。

臨済宗建仁寺派の寺院、聖徳太子が建立したといわれています。

国の重要文化財に指定されており、内部を拝観することもできるそうです。

あまり知られていないので、ほとんど拝観する人はいないみたいです。

拝観料 500円

 

 この八坂の塔の手前に「八坂庚申堂」があります。

 正式名は「大黒山延命院金剛寺」です。

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八坂庚申堂(やさかこうしんどう)は、中国の道教由来である庚申信仰霊場として

古くから親しまれてきました。

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正門の屋根の上に3匹の猿(見ざる、言わざる、聞かざる)が拝観者を迎えています。

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(なで仏)

 

 境内に入ると色とりどりの「くくり猿」が奉納されています。

 この「くくり猿」は、お猿が手足をくくられて動けない姿を表しています。

 叶えて欲しい願い事をペンで書き込み、吊るすと願いが叶うといわれています。

 ただし、願い事を叶えるためには、欲望を一つ我慢することが必要です。

 この「くくり猿」は、自分の欲望や、自分の弱さに負けたりしないように

戒めのアイテムなんです。

 ちなみに、奉納する「くくり猿」は住職さんたちの手作りだそうです。

 境内の中央にはお釈迦様の弟子「びんづるそんじゃ」の像が鎮座しています。

「なで仏」と呼ばれ、腰痛や頭部など悩みの患部を撫でて拝むと、病気を治す

ご利益があるといわれています。

 また縁結びを願う人は、手を撫でて拝むとご利益があるといわれています。

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本堂にも3匹の猿が祀られています。

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 庚申信仰とは、年に6回ある庚申の日の前夜に人間の体内にいる三尸(さんし)の虫が、寝ている人間の体内から抜け出して、その人の悪行を天上の帝釈天に告げ、寿命を短くすると信じられ、この夜は眠らずに夜を明かす庚申待ちと呼ばれる信仰が広まったといわれています。

 庚申とは、干支の「庚(かのえ)」申(さる)の日のことです。

 

8月の京都、六道まいりの儀式「六道珍皇寺」

 祇園祭が終わると、8月の京都はお盆の季節を迎えます。

 六波羅蜜寺では、萬燈会厳修(8月8日~10日、16日)

 壬生寺では、万灯供養会(8月9日~16日)

 五山の送り火ー8月16日

 化野念仏寺では、千灯供養(8月23日~24日) 

 他にもいたるところで精霊送りがあります。

 

 この世とあの世の境とされる六道珍皇寺をご紹介します。

 六道珍皇寺は、臨済宗建仁寺派空海の師慶俊が開祖といわれています。

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(境内は六道まいりの準備をしていました)

 

 昔、この寺が鳥野辺の葬場の入り口にあったことから、ここが現世と冥界の接点

六道の辻」と考えられて、六道さんの梵鐘の「迎鐘」によって精霊がこの世によみがえってくると信じられていました。

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(先祖に感謝の念をこめてロープを引っ張ると鐘が鳴ります)

 

 「六道」とは、地獄道・餓鬼道・畜生道修羅道・人道・天道の六種の冥界をいう。

 人は因果応報により、死後はこの六道を輪廻転生するといわれています。

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(8月中は黄泉がえりの井戸を見ることはできません)

 本堂裏の井戸は、小野篁が冥土へ通った往還の井戸だという伝説があります。

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小野篁像)

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 小野篁は、母親の霊に会うため井戸から地獄へ行き、餓鬼道に堕ちて苦しんでいた母を救うため、閻魔大王に直談判したのが地獄の冥官になるきっかけといわれています。

 閻魔堂には、閻魔大王像と小野篁像が合祀されています。

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 (アクセス)

 京阪電車 清水五条または祇園四条下車徒歩20分

 拝観 9:00~16:00 

 

 六道まいり 8月7日~10日

 冥土にも届くといわれる「迎鐘」をついて、盆の精霊をこの世に迎える儀式です。

 

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淀屋橋の府立図書館と大阪市中央公会堂

 毎日とても暑いです。いつまで暑い日が続くのでしょう。

 水の都大阪の淀屋橋周辺を散策しました。

 

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大阪市役所)

大阪市の中心部中之島に位置する。地上9階地下4階の建物。

アクセス

京阪電車淀屋橋」駅下車

地下鉄御堂筋線淀屋橋」駅下車

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大阪府中之島図書館)

府立中之島図書館は、市役所の東側にあり、約55万冊を蔵書する図書館です。

建物は、国の重要文化財に指定されています。

2階には、北欧のオープンサンド専門店「スモーブローキッチンナカノシマ」がオープンしています。

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大阪市中央公会堂

 大正時代のネオ・ルネッサンス様式の歴史的建築物として国の重要文化財として指定されています。

 地下1階では、レストラン「中之島ソーシャルイートアウェイク」がオープンしています。

 展示室(地下1階)と自由見学エリアは自由に見学することができます。

 その他の室内などの見学は「ガイドツアー」に申し込んで見学することになっています。

ガイドツアー(ベーシックコース) 500円

毎月第4火曜日 休館

 

タイ料理の店で昼食をとりました。カウンターだけの店でしたが、客で一杯でした。

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パッタイ(米麺の焼きそば)ライムをかけて美味しかった。

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カオマンガイ(チキンライス)

大阪のシンボル「法善寺・水掛不動尊」

 法善寺は大阪の難波にある浄土宗の寺院です。

 アクセス

 地下鉄 御堂筋線 千日前線 「難波」駅下車

 近鉄電車 「大阪難波」駅下車 南海電車「難波」駅下車

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 法善寺がある大阪の賑やかな「千日前」の由来は、千日念仏を行なったことから法善寺が千日寺と呼ばれたことからきているそうです。

 本尊は阿弥陀如来、その他に水掛不動、金比羅堂、お初大神が祀られています。

 特に水掛不動さんとして親しまれている不動明王は、商売繁盛・恋愛成就など様々な願いをこめて参拝者がかける水で苔むしています。

 法善寺の水掛不動は、両脇に童子(こんがらどうじ・せいたかどうじ)を従えた三尊像となっています。

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水掛不動

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金比羅

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(お初大神)

 法善寺では、水掛不動の名のとおりにお不動さんに水をかけますが、元々は命の元となる水をお供えするだけであったが、ある女性がお不動様に縋る思いで「願いを叶えて下さい」と水を掛けたことが始まりとされています。

 女性の思いは、昔も今も強いものなのです。

 

(ご利益)

 不動明王は、身にふりかかる災厄や人々を煩わす煩悩を退散させ、迷いのない道へ導いてくださるといわれています。

 病気の人はその患部に「南無不動明王」と唱えながら水を掛けてお参りするとご利益があるといわれています。

 また水を掛けることから、水商売の参拝者も多く、商売繁盛の願いが叶うとされています。

 そして、不動明王の両脇の童子を男女にみたてて、縁結びが叶うとされています。

 

 (法善寺横丁)

 寺院の北側にある細い通りで、もとは法善寺の境内でした。

 織田作之助の小説「夫婦善哉」で有名な法善寺横丁は、飲食店がひしめきあっています。

 大阪は、高級なキタに対して、庶民的な浪花情緒溢れるミナミといわれています。

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 法善寺の横にある「せんざいの店」

 一人前のぜんざいを2つのお椀で出すことから、夫婦善哉というらしい。

 

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 串かつの有名店「だるま」が近くに2軒もありました。

 

京都の「矢田寺」と「香の老舗鳩居堂」、新京極の安産守護の「染殿地蔵院」

 矢田寺(矢田地蔵尊京都市寺町三条上る

 矢田寺は京都一の繁華街寺町京極近くにある小さなお寺です。

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 平安時代のはじめ、奈良県の矢田寺の別院として創建され、現在の地に移されたといわれています。 

 本尊の地蔵菩薩(矢田地蔵)は、地獄で亡者を救う地蔵として人々の信仰を集めています。

 また、当寺の梵鐘は六道珍皇寺の「迎え鐘」に対し、「送り鐘」と呼ばれ、死者の霊を迷わず冥土へ送るために撞く鐘として人々から信仰されています。

 精霊送りには、多くの参拝者が訪れています。

 

矢田寺を北に20m程行くと、書画用品・香の老舗専門店があります。

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鳩居堂は、1663年京都の本能寺前に薬種問屋として創業しました。

お香、書画用品、、はがき、便箋、金封、和紙製品の老舗専門店です。

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 一般の店とは一味違った京都らしさのある商品を置いています。

 店内を見るだけでも楽しいですよ。

 

 京都の新京極通四条通脇に「安産守護染殿地蔵尊」の石碑が建っています。そこを入ると染殿地蔵院があります。

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 気をつけて探さないと、気づかずに通り過ぎてしまいそうなお地蔵様です。

 もう一つ入り口があり、四条通に面した和菓子「林万昌堂」の店舗の中を通って参拝するのも、いかにも京都らしいと感じました。

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京都祇園祭「2017.7.24 後祭山鉾巡行」

 京都祇園祭の前祭は何度か見ましたが、2014年から復活した後祭山鉾巡行に初めて行ってきました。

 前祭りよりも観客は少なく、ゆっくりと見れると聞いていましたが、それでも大変な人出でした。特に辻回しをする四条河原町は人で溢れていました。

 祇園祭前祭には、23基の山鉾が巡行しましたが、後祭は10基の山鉾が巡行しました。

 橋弁慶山・北観音山・南観音山・大船鉾・役行者山・鯉山・八幡山鈴鹿山・黒主山

 浄妙山の10基です。

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大船鉾

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 山鉾巡行は、町の邪気や穢れを山鉾で清め、八坂神社の神様が通る道を作るために行なったとされています。

祇園祭のショートヒストリー)

 平安時代869年に京都をはじめ全国に疫病が流行し、これは牛頭天王(ごずてんのう)の祟りであるとし、牛頭天王を祀り、八坂神社に3基の神輿を送り、病魔退散を祈願したことが起源とされています。

 

 また同じ7月24日の同時刻には、花傘巡行も行なわれています。

 祇園花傘巡行は、後祭山鉾巡行の代わりとして始められたということです。

 2014年に後祭が復活しましたが、中止されることなく続いています。

 花傘・子ども神輿・獅子舞・鷺舞・児武者・祇園囃子祇園田楽・馬長稚児・花街の屋台などが八坂神社を出発し、河原町を巡行します。

ミスきものの4人が乗った山車や、京都の花街の舞妓さんなど華やかな行列でした。

一見の価値があります。

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昼食は京都市役所西側にあるいづし皿そばの店で皿そばを食べました。

兵庫県出石のそばが味わえました。

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