京都の有名なスポット「八坂の塔」と「八坂庚申堂」

 清水寺と八坂神社の中ほどにある「夢見坂」と呼ばれる八坂通りを登っていくと、

ドラマや映画にでてくる「八坂の塔」が現れます。

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八坂の塔は、正式名法観寺といいます。

臨済宗建仁寺派の寺院、聖徳太子が建立したといわれています。

国の重要文化財に指定されており、内部を拝観することもできるそうです。

あまり知られていないので、ほとんど拝観する人はいないみたいです。

拝観料 500円

 

 この八坂の塔の手前に「八坂庚申堂」があります。

 正式名は「大黒山延命院金剛寺」です。

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八坂庚申堂(やさかこうしんどう)は、中国の道教由来である庚申信仰霊場として

古くから親しまれてきました。

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正門の屋根の上に3匹の猿(見ざる、言わざる、聞かざる)が拝観者を迎えています。

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(なで仏)

 

 境内に入ると色とりどりの「くくり猿」が奉納されています。

 この「くくり猿」は、お猿が手足をくくられて動けない姿を表しています。

 叶えて欲しい願い事をペンで書き込み、吊るすと願いが叶うといわれています。

 ただし、願い事を叶えるためには、欲望を一つ我慢することが必要です。

 この「くくり猿」は、自分の欲望や、自分の弱さに負けたりしないように

戒めのアイテムなんです。

 ちなみに、奉納する「くくり猿」は住職さんたちの手作りだそうです。

 境内の中央にはお釈迦様の弟子「びんづるそんじゃ」の像が鎮座しています。

「なで仏」と呼ばれ、腰痛や頭部など悩みの患部を撫でて拝むと、病気を治す

ご利益があるといわれています。

 また縁結びを願う人は、手を撫でて拝むとご利益があるといわれています。

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本堂にも3匹の猿が祀られています。

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 庚申信仰とは、年に6回ある庚申の日の前夜に人間の体内にいる三尸(さんし)の虫が、寝ている人間の体内から抜け出して、その人の悪行を天上の帝釈天に告げ、寿命を短くすると信じられ、この夜は眠らずに夜を明かす庚申待ちと呼ばれる信仰が広まったといわれています。

 庚申とは、干支の「庚(かのえ)」申(さる)の日のことです。