8月の京都、六道まいりの儀式「六道珍皇寺」
祇園祭が終わると、8月の京都はお盆の季節を迎えます。
六波羅蜜寺では、萬燈会厳修(8月8日~10日、16日)
壬生寺では、万灯供養会(8月9日~16日)
五山の送り火ー8月16日
化野念仏寺では、千灯供養(8月23日~24日)
他にもいたるところで精霊送りがあります。
この世とあの世の境とされる六道珍皇寺をご紹介します。
六道珍皇寺は、臨済宗建仁寺派空海の師慶俊が開祖といわれています。
(境内は六道まいりの準備をしていました)
昔、この寺が鳥野辺の葬場の入り口にあったことから、ここが現世と冥界の接点
「六道の辻」と考えられて、六道さんの梵鐘の「迎鐘」によって精霊がこの世によみがえってくると信じられていました。
(先祖に感謝の念をこめてロープを引っ張ると鐘が鳴ります)
「六道」とは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の六種の冥界をいう。
人は因果応報により、死後はこの六道を輪廻転生するといわれています。
(8月中は黄泉がえりの井戸を見ることはできません)
本堂裏の井戸は、小野篁が冥土へ通った往還の井戸だという伝説があります。
(小野篁像)
小野篁は、母親の霊に会うため井戸から地獄へ行き、餓鬼道に堕ちて苦しんでいた母を救うため、閻魔大王に直談判したのが地獄の冥官になるきっかけといわれています。
(アクセス)
拝観 9:00~16:00
六道まいり 8月7日~10日
冥土にも届くといわれる「迎鐘」をついて、盆の精霊をこの世に迎える儀式です。