千本釈迦堂の「おかめ」と京都熊野神社
2017年3月4日(土)
千本釈迦堂は、鎌倉時代の承久3年に義空が開いた真言宗智山派の仏教寺院で、長い歴史をもつ由緒ある寺です。本堂は、応仁の乱など度重なる災害にも焼けることなく、京都市内では最古の仏像建築物です。
毎年12月7日・8日は成道会法要で、大根を炊いて信者などに振る舞われます。この大根炊きは、厄除けに良いと伝えられています。由来は、鎌倉時代の僧が始めた大根の切り口に梵字を書いて息災祈願を行なったことが起源とされています。
境内にある「おかめ塚」伝説のお寺としても知られています。
縁結び・夫婦円満・子授けにご利益があるといわれています。
(おかめ塚)
「おかめ」は大工の棟梁の妻で、夫が柱の寸法を間違えて切り過ぎた際に、枡組みで補えばよいと助言し、夫の窮地を救いながらも「妻の知恵で仕事を成し遂げたと言われては夫の恥」と自害した愛妻の物語が今に伝わっています。
(おかめ桜)まだ桜の時期には早く、残念でした。桜が咲くと素晴しいロケーションになりそうです。
(熊野神社本殿)通称「権現さん」
熊野神社は、811年修験道の日円上人がこの地に紀州熊野大神を勧請したのが始まりといわれています。ご利益は、縁結び・安産・病気平癒・鎮火。節分の日に「火の用心のお札」を受ける風習があり、多くの参拝者が訪れます。
(神倉神・須賀大神・春日大神)