農林漁業への就業のために

2017年2月2日(木)

林業の就業について》

 林業の仕事内容と営む組織についてご紹介します。

 林業とは木材を採るために苗を植え、伐採して収益をあげる事業です。豊かな森林にするために下刈り、枝打ち、除伐、間伐を行い森林管理をします。地球環境の保全のため森林の整備、保全が重要な役割となっています。山林を持たない人が、一から林業を始めることは、現実的には難しいでしょう。まずは森林組合や民間の林業会社で作業に従事することから始めることとなるでしょう。

 まず必要なことは、森林の仕事が自分に向いているか確認するため、事前の情報収集が欠かせません。

①ガイダンスなどで情報収集や相談する

 都道府県相談窓口、林業労働力確保支援センター、全国森林組合連合、林業就職ナビ

 ハローーワークなどに相談する

林業ボランティアやアルバイト、チェーンソーの資格取得

 林業就業支援講習(林業作業体験・山村生活経験)

森林組合や民間の林業会社の就職情報

 森林組合ー森林所有者の協同組合で、地域の森林資源の管理・運営を行なうため、造林育林・伐採の作業を請け負う。また地域特産の林産物販売など多角化を図っている組合もある。

 民間の林業会社(企業は約4万4千社ある)-こうした企業の仕事は、造林や育林などの環境整備、伐採等が仕事となる。また木材の加工を専門に行なう企業も含まれる。

林業の研修を受ける

 京都府立林業大学校ー2年間をかけて実践的な技術・知識を身につけられる「森林林業科」を設けるほか、一般府民、新規林業就業者、林業事業体など幅広い層を対象とした研修を開催しています。

 

《漁業の就業について》

 漁業とひとくちに言っても、沿岸漁業・沖合漁業・遠洋漁業と種別されています。

 漁師になるための情報をご紹介します。

①情報収集

・全国漁業就業者確保育成センターのホームページ

 漁業への新規就業希望者に情報提供し、漁業の担い手を確保、育成することを目的としています。求人情報や漁業就業支援フェア・セミナーの開催情報が探せます。

・各都道府県の相談窓口

②行動する

・漁業就学セミナー(座学・体験)に参加

・漁業就学支援セミナー

・漁業体験に参加

③就職活動

・全国漁業就業者確保育成センター・ハローワーク

・直接漁協や漁業会社にアプローチ

④経験なくても大丈夫「漁業研修制度」を活用

・採用が決まった職場で、仕事をしながら基礎的な漁労作業の指導を受けられる「漁業研修制度」を活用することができる。これは本格就業を前提とし、漁業研修生として日々仕事をしながら、経験を積む試用期間のようなものです。詳しくは全国漁業就業者確保育成センターや都道府県の相談窓口で確認してください。

⑤漁師になってからのキャリアアップ

 船舶免許、漁業無線の資格取得

⑥漁協の組合員になる

 その地域で漁業に従事した実績(おおむね90日~120日以上)と定住して漁業を続ける意思が必要。