青もみじの「東福寺」でマイナスイオンを満喫

京阪電車東福寺」下車して約5分歩くと、「退耕庵」というお寺がありました。

 このお寺は、明治維新伏見の戦いの防長殉難者の菩提所でした。

 また小野小町ゆかりの「玉章(たまずさ)」の名で知られています。

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退耕庵から約3分ほど歩くと、東福寺の塔頭である同聚院があり、不動明王が祀られています。これは、定朝の父・康尚の作といわれ、藤原道長が旧法性寺に建立した五大堂の中尊と伝えられています。

「じゅうまん不動さん」として火除け像として信仰されています。

 

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(同聚院)どうじゅいん

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さらに参道を歩いて行くと、「臥雲橋」が現れます。

東福寺には、広大な境内に北谷(偃月橋)・中谷(通天橋)・南谷(臥雲橋)の三つの渓谷を取り入れた東福寺三名橋」と呼ばれる三つの橋があります。

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参道

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(臥雲橋)

 臥雲橋を渡ると、東福寺の境内に入ります。いきなり大きな本堂が目に入ります。

 東福寺は、関白九條道家が祖父の菩提寺として創建したお寺です。

 東福寺の名前の由来は、奈良の東大寺興福寺から一字ずつとり、「東福寺」と

名付けられました。

東福寺本堂は、春に公開される猫のいる大涅槃図で知られています。

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(本堂)

 秋の紅葉シーズンには、1日数万人が訪れるスポットですが、夏は、そんな混雑からは離れた、落ち着いた京都の風情を楽しむことができます。

 「東福寺三名橋」から望める青もみじは、絶景をゆっくり散策できます。

 特に紅葉で混雑する秋と違い、夏の通天橋は、観光客も少なくお薦めです。

 通天橋は、本堂(仏殿)と開山堂をつなぐ廊橋です。ここから眺める紅葉と新緑は絶景といわれています。

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(愛染堂)丹塗りの柿(こけら)葺き八角円堂。愛染明王を祀る。

 通天橋を渡った先にある「開山堂」があります。正面には枯山水、サツキと緑豊かな庭園を楽しむことができます。

 1280年入定の聖一国師を祀る。普門院前の庭園は江戸中期の名園です。

 

 

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(普門院)に腰掛けて見事な庭園を楽しむことができます。

本堂の奥には、現存する日本最古最大の「三門」があります。

大仏様を思わせる室町初期の再建。

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昭和の名作庭家・重森三玲の作。「八相の庭」と命名され、近代庭園の傑作といわれる方丈の庭園があります。

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この方丈の庫裏を奥に進むと、三ノ橋川上流に架かる、東福寺三名橋の一つ「偃月橋」(えんげつきょう)があります。

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1347年に再建された。日本最古最大の禅道場です。

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(禅堂)

禅堂の北側には、経蔵と殿鐘楼があります。

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東司は、すなわち便所のことです。

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(東司)用便にも厳しい作法が定められていたそうです。

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(浴室)東大寺の湯屋に次いで古い浴室。蒸し風呂形式です。

 

 三門の奥にある、五社成就宮にお参りしてきました。

 五社成就宮は、東福寺の鎮守社として岩清水八幡、賀茂、稲荷、春日、日吉の五社を祀るので五社明神社といわれています。

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鐘楼

東福寺は、とにかく広い境内で、見どころも多く、観光時間は1時間以上はかかかります。ゆっくりと観光したいのであれば、秋の紅葉シーズンを除く時期もありかな。

 

 アクセス

 JR京都駅からバス 徒歩 約15分

 JR奈良線 「東福寺」徒歩 約10分

 京阪電車  「東福寺」徒歩 約10分

 拝観料 通天橋  一般400円

     方丈庭園 一般400円