京都で最も歴史ある神社「上賀茂神社」(加茂別雷神社)と紫式部

 上賀茂神社は京都の北区に位置し、そばを鴨川が流れています。

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(高野川)

 正式名称は、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)といいます。

 雷とあるので、雷神様を祀る神社かと思ってしまいますが、そうでなく「雷を分けるほど、大きな力を持つ神様」といわれています。

 この神社は、京都にある神社の中でも最古の歴史を持つ神社といわれ、パワースポットとして知られています。

 また京の都を守護する「四神」の一つ「玄武」が祀られています。

 ご神徳は、雷の神威により厄を祓いあらゆる災難を除く、厄除け、方除け、鬼門の守り神、総地主の神として崇められています。

 上賀茂神社の神様は、加茂氏の氏神で、この地を開発した加茂氏の祖先を祀る神社です。

 上賀茂神社の周辺は、かつて上賀茂神社の神官が住んでいた社家の土塀や石垣が、明神川沿いに連なり、風情ある町並みが今も残っています。

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 一の鳥居を入ると、参道沿いに「車返しの桜」・「斎王桜」・「賀茂桜」など立派な桜が立ち並んでいます。

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一の鳥居

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(斎王桜)

 二の鳥居入ると、細殿前の二つの円錐形の盛り砂「立砂」が目に入ります。立砂は、神様が最初に降臨された上賀茂神社の北にある神山を模して造られたといわれ、神様が降り立つ神聖な場所です。上賀茂神社でも一番のパワースポットといわれています。

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二の鳥居

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(細殿前の立砂)

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 毎年9月9日には、立砂の前に土俵を造り、烏相撲が奉納されます。

 境内には、様々な神事が行なわれる御手洗川が流れています。この川が、全国に知られる「みたらし団子」の名の由来となっています。(川の泡を団子に見立て創作されたことから)

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 神山湧水といわれる手水舎は、「賀茂別雷大神」が降臨された神山のくぐり水を汲み上げて使用しています。

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 東側に位置する渉渓園には、古くから龍の住む池があったそうです。この池から出土した「願い石」がパワースポットになっています。

 参拝方法は、両手で石に触れ、そのパワーをいただいてから「賀茂山口神社」にお参りする。

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(願い石)

 また紫式部が何度もお参りしたといわれる片岡社があります。縁結びの神様として知られており、女性の参拝者が多く訪れています。

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(紫式部の絵馬が奉納されている片岡社)

紫式部が詠んだ和歌の石碑がありました。「ほととぎす 声まつほどは 片岡のもりのしづくに 立ちやぬれまし」

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紫式部が和歌を詠んだ石碑)

 

 毎月第4日曜日には上賀茂神社の境内で「上賀茂手作り市」が開催されていいます。

 時間 9:00~16:00

 

アクセス

市バス「上賀茂神社前」下車すぐ

市バス「上賀茂御薗橋」下車徒歩3分

地下鉄 北大路駅 下車徒歩約20分

地下鉄 北山駅 下車徒歩約15分