秀吉を祀る「豊国神社」と豊臣家滅亡の因となった「方広寺の釣鐘」
京阪電車「七条駅」を下車して徒歩約10分、有名な三十三間堂の北側に「豊国神社」があります。
豊国神社は、豊臣秀吉を祀る神社です。あまり観光客に知られていないのか、静かな所でした。
豊臣家が滅亡した後、徳川幕府の命令により廃祀され、のちに明治天皇の勅命により復興されました。
国宝となっている唐門は、西本願寺・大徳寺の唐門と合わせて「国宝の三門」と呼ばれています。
唐門に施された鶴の彫刻は「左甚五郎の目無し鶴」と称され、目を入れると飛び去ってしまう恐れがあるため、あえて目を入れていないといわれています。
これは、一見の価値があります。
(手水舎)
(拝殿)
ご利益は、出世開運の神様として信仰されています。
また境内には、ひょうたんの形をした絵馬や、ひょうたんの栽培が行われていました。
境内の北側には、「槇本稲荷神社」があり、槇本稲荷大明神を祀っています。
もとは熊野若王子神社から移された鎮守社です。
ご利益は、商売繁盛・家内安全です。
毎月8日には、境内で市が開かれているそうです。毎月18日には、骨董のフリーマーケットもやってるそうです。
豊国神社に隣接して、「方広寺」があります。
方広寺は、豊臣家滅亡の原因となる「国家安康」の梵鐘があります。
「国家安康」「君臣豊楽」を家康の名を引き裂いて呪詛するものと言いがかりをつけ、大阪の陣へとつながっていったとされています。
この釣鐘は、奈良の東大寺・知恩院・方広寺と日本三釣鐘として、重要文化財に指定されています。
また、鐘楼の天井画は歴史を感じさせるものでした。