吉田松陰を祀る東京の「松陰神社」へ
松陰神社は、幕末に活躍した吉田松陰の墓の東側に明治15年に門下生の人々によって社殿を建てたのが神社の始まりとされています。
松陰神社は、東急世田谷線松陰神社前駅下車徒歩約5分のところにあります。
(手水舎)
(本殿)
鳥居をくぐると右手中ほどに吉田松陰の坐像が、右手奥には「松下村塾」を模した家があります。
高杉晋作、伊藤博文、山縣有明らを輩出した「松下村塾」は、当時の趣きを残した家を見学することができます。
松陰の墓に続く鳥居をくぐっていくと、松陰の墓と同士6人の墓がありました。
(吉田松陰の墓)
教育者であった彼は、近年学問の神様として崇敬を集め、合格祈願や学問成就にご利益があるとされ、全国から参拝者が訪れています。
吉田松陰通りといわれる松陰神社駅周辺には、ユニークな商店街が立ち並んでいます。
また東急世田谷線は、各駅停車の2両編成路面電車で、東京の喧騒を忘れる落ち着いた風情を感じられる界隈でした。
(浜名湖もいい景色でした)
しまなみ海道「因島」悲しい伝説と女性のパワースポット「地蔵鼻」
しまなみ海道尾道市因島三庄町の造船所の先の岬に「地蔵鼻」があります。
恋愛成就、子授け、安産祈願のご利益があるといわれています。
地蔵鼻には、不思議な伝説が残っています。
昔々に琴の修行のため、船で都に向かう娘が関所破りの罪で捕らえられました。その娘の美しさや琴の音色に心を奪われ、美可崎城主は自分に仕えるように命じました。
ところが娘は、周防に思いを寄せる人がいたので応じませんでした。どうしても応じない娘に腹を立てて砂浜で切り捨てました。それから毎夜娘のすすり泣く声と琴の音色が聞こえ始め、毎夜毎夜悩まされるようになったため、浜辺にある石に地蔵を彫り手厚く供養をしたところ、琴の音色とすすり泣く声が止まったということです。
その後、その話を聞いた周防の若者が、地蔵鼻でその娘の後を追いこの海に身を投げました。その様子を見た地蔵はボロボロと涙を流し、その涙が小石になってあたりに散らばったそうです。
昔から鼻のお地蔵さんと呼ばれ、「女性の願い事を叶えてくれるお地蔵さん」といわれています。(お地蔵さんは、引き潮のときにしか拝観できませんのでご注意!)
このお地蔵さんに祈願し、娘の思いが込められた小石を持ち帰ると恋が成就するといわれ、命日とされる24日には縁結び・子授け・安産祈願の多くの女性が訪れます。
祈願が叶うと石地蔵を作りお礼参りをする習慣があります。地蔵鼻に向かう遊歩道には多くの石地蔵が奉納されています。
近くには村上水軍の出城であった美可崎城址もあり、瀬戸内の心やすらぐ絶景と不思議なスポットを経験することができます。
造船所から地蔵鼻までの道路は狭いですが、対向車はほとんどありません。
駐車場・拝観料は無料です。
しまなみ海道「祈りの宮 大山神社」と自転車の神様
しまなみ海道の因島北ICを降りて約10分、因島土生町に大山神社があります。
バスでは、因島総合支所前下車徒歩約10分。
大山神社は、瀬戸内で最も大きい建築の神様です。
主祭神は、大山積大神で中世には因島村上水軍の守護神として崇敬されました。
今日では建築・方位・厄除の祈りの宮として、全国から多くの参拝者が訪れています。
手水舎
境内には、交通の神様、橋渡しの神様といわれる和多志大神(わたしおおかみ)をお祀りし、世界中のサイクリストの守り神とする「自転車神社」があります。
由来はサイクリストに境内の休憩所を解放したところ、交通安全や旅の安全のご祈祷を自転車ごと受けられることから自転車神社といわれるようになったそうです。
和多志大神は、「人と人とのご縁を結ぶ」といわれています。
お社の下には、縁結びのハート型のご縁石がおかれています。石を胸の高さまで持ち上げて、その重さによって願い事の叶いやすさが判るといわれています。
(鳥居の奥にハート型のご縁石があります。)
また、「せとうち七福神」の本部として、一番「大黒さん」二番「恵比寿さん」をお祀りしています。
小高い丘の上にある神社ですが、瀬戸内海の景色はよく見えませんでした。
因島にもサイクルストの姿が良く見られます。外国人のサイクリストが個人から集団と様々走っている姿は、様になっていてとてもかっこ良かったです。
しまなみ海道「因島」の白滝山と五百羅漢でやすらぎの絶景
瀬戸内海に浮かぶ、しまなみ海道の尾道市因島は、造船と除虫菊(蚊取線香の材料)、因島村上水軍の本拠地として有名な島です。昔の造船(日立造船)がはなやかな時は、因島市として一つの島が市になっていました。
因島には、美味しい海の幸はもちろんのこと、「いんおこ」といわれるお好み焼きや、尾道ラーメン。八朔の発祥の地として有名で、八朔大福やはっさくゼリーなど土産品もあります。
アクセス
JR福山駅下車 因島高速バス(シトラスライナー)で約1時間。
車の場合は、山陽自動車道 福山西ICを降りて、しまなみ海道 尾道・今治方面へ
因島北ICで降りる。
船舶のアクセス
JR三原駅下車 「三原港」(三原駅より徒歩10分)因島土生港行き高速船 40分
乗船料金大人1,260円
因島の絶景ポイントとして、外せない見どころといえば「白滝山と五百羅漢」があります。
表参道
(慈母観音)
標高227メートルの白滝山は、因島村上水軍 村上吉充が観音堂を建立し、文政10年柏原伝六とその弟子達によって、3年余りの年月をかけて造られた700体の石仏が並んでいます。笑っていたり、怒っていたり、うれしそうと、様々な表情をした石仏があります。
(天狗三種)一般の天狗、カラス天狗、赤鼻天狗
(釈迦三尊像)
(白滝山展望台から見た瀬戸内海)
(「恋し岩」お腹の辺りに二人の顔がみえる。祈ると良い相手が見つかり、末永く幸せに暮らせるといわれています)
白滝山と除虫菊の白い花と青い海の風景は、「にほんの里100選」に選定されています。
白滝山展望台から見える360度のパノラマは、おなたの心を癒してくれる瀬戸内海の絶景です。
入場料、駐車料とも無料です。
また、因島といえば健康食品で有名な「万田酵素」があります。工場見学が一人より無料でできます。
電話やメール等で見学予約できます。
問い合わせ・申し込み 0120-85-1589
絶景を楽しみながらウオーキング「瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」
瀬戸内海の多島美を楽しめる「第17回瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」が10月13日(金)~15日(日)に開催されます。
絶景の観光スポットやご当地グルメの尾道ラーメン、広島のお好み焼きとは、また一味違う島のお好み焼きなど、美味しいものも沢山あり、瀬戸内を楽しむことができます。
因島大橋から見た絶景
「お好み村」のお好み焼き(いんおこ)550円、食後にコーヒーのサービスがあります。 とても美味しく、安いうえにボリュームがあり満足します。
因島の「つくし」店のお好み焼き(いんおこ)
3日間で全12コース用意されています。
今治ー尾道間を縦断する80kmのコース、今治発の3日間と尾道発の2日間の2コースがあります。その他「四国遍路」「尾道市旧市街地」「村上海賊」「潮流体験」のコース、瀬戸内海に架かった橋を歩く「海上散歩」コースなど、海面から60mを越える橋からの眺望は絶景です。
全12コース
10月13日(金)
A-1(30km)四国本州間80キロ、3日間で縦断
B (20km)大角海浜公園
C (10km)大三島
10月14日(土)
D-1(40km)広島側から2日で80キロ縦断
E (15km)村上水軍博物館
F (10km)来島海峡大橋を渡り大島、帰りは船
10月15日(日)
Aー3(30km)3日間で広島側ゴール
D-2(40km)2日間で愛媛側ゴール
G (20km)今治市内6札所遍路道巡り
H (10km)尾道市内を散策
I (6km)村上水軍の城跡巡り
生口橋(いくちばし)
人数制限で申し込みできないコースもありますが、原則どのコースも当日の出発時間の30分後まで参加申し込みができます。
参加費は日数に関わらず、大人2,500円 高校生以下1,000円
問い合わせ 今治市イベント交流推進課内事務局(0898-36-1515)
国宝「岩清水八幡宮」で森林浴を楽しむ②
高良社に参拝した後、二ノ鳥居をくぐり表参道を進むと、途中に松花堂跡や岩清水井・岩清水社があります。
参道を歩いていくと、9月も中頃だというのにこの地では、いまだに蝉の鳴き声が聞こえてきます。
松花堂跡は、「松花堂弁当」の名前の由来となった岩清水八幡宮の社僧・松花堂昭乗の晩年の住居跡です。
岩清水井・岩清水社は、冬に凍らず夏に涸れない霊泉「岩清水」が湧き出る岩清水八幡宮の名前の由来となった場所です。
三ノ鳥居に到着すると、御神馬舎が目に入ります。以前は白馬が居ましたが、現在は厩舎のみ残っていました。
(御神馬舎)
(一つ石)
鳥居をくぐると、石畳の参道が続き、見逃してしまいがちですが、「一つ石」と呼ばれる石が参道にあります。この石は、かつては競馬の出発点であり「勝負石」とも呼ばれる勝運の石です。手に触れて願ってください。
この参道の先には、南総門が見えてきます。
(手水舎)
竃神殿(そうじんでん)
南総門の西側に竃神殿という末社があります。竃(かまど)の字からもわかるように台所守護のご利益を授けてくれます。
南総門
南総門を抜けると、本殿へと広い境内が続いています。南総門から本殿を見ると少し西側に向いているのがわかります。これは、参拝した帰りに神様に背を向けないため、そのように造られているといわれています。
楼門
御神鳩
楼門の奥、本殿に秋祭りの神輿がお払いを受けていました。
本殿
本殿右の廻廊を行くと若宮社・若宮殿社があります。
若宮社は、祈願成就・学業成就の御神徳があり、男性の守護神とされています。
若宮殿社は、祈願成就・心身健康の御神徳があり、女性の守護神とされています。
信長塀
織田信長が寄進したと伝わる瓦と土を幾重にも重ねることにより、銃撃や耐火性・耐久性に優れた塀といわれています。
住吉社
校倉
楠正成公の楠
楠正成が必勝祈願参拝の際に奉納した樹齢700年になろうかといわれる御神木。
エジソンの碑
岩清水八幡宮の竹を使って白熱電球の長時間点灯と実用化に成功したことから記念碑が建てられています。
展望台から見れる絶景
遠くには京都タワーが見れます。
帰りは裏参道を歩いて帰りました。
途中に竹雨水(ちくうすい)という湧水がありました。
鬱蒼とした男山山上の岩清水八幡宮を参拝し、心身ともにリフレッシュできました。
国宝「岩清水八幡宮」で森林浴を楽しむ
岩清水八幡宮は、平成28年2月9日国宝に指定されました。
アクセス
または表参道・裏参道から徒歩約30分
JR・近鉄「京都駅」から近鉄電車「丹波橋駅」またはJR「東福寺駅」にて京阪電車に乗り換え(京都駅から約30分)
岩清水八幡宮は、京都の裏鬼門(西南の方角)を守護する王城鎮護の神、伊勢神宮に次ぐ国家第二の宗廟として天皇や朝廷から篤く祟敬されてきました。
また武運長久の神として源氏をはじめ全国の武士の尊崇を集めてきました。
近年では、パナソニックの「経営の神様」といわれた松下幸之助氏が深く信仰していたことが知られています。
国家鎮護・厄除開運必勝・交通安全・安産・病気平癒のご利益があることから全国から参拝者が訪れています。
岩清水八幡宮は、鎌倉の鶴岡八幡宮、大分の宇佐八幡宮とともに日本三大八幡宮といわれています。
頓宮とは、祭神や天皇の旅先の住居にあたり、毎年9月15日、勅祭岩清水祭においてわずか半日間のみ滞在するところ。山上の本殿より御神霊が御遷しされる重要な社殿です。
(9月15日の勅祭岩清水祭の頓宮殿の様子)
頓宮の一ノ鳥居には、扁額「八」の字が神使の双鳩になっています。これは、藤原行成の書を松花堂昭乗が書写したものです。
岩清水八幡宮の鳩の由来は、宇佐八幡宮から岩清水八幡宮へ八幡神を勧請した際に白い鳩が道案内をしたと伝えられ、以来「鳩」は神様の使いとして大切にされてきました。
頓宮のすぐそばには、「高良神社」があります。
(御神木)
高良神社といえば、徒然草に出てくる有名な話があります。
昔、仁和寺の僧侶が、岩清水八幡宮に参拝したことがないのを苦にしていたが、ある日思い立って岩清水八幡宮に向かった。男山山麓の極楽寺、高良神社を参拝して、これがあの有名な岩清水かと早合点して岩清水八幡宮の本社のある男山に登らずに帰った。京に帰って同僚の僧に「長年の念願をやっと果たすことができた。すばらしく感動した。
ところで沢山の人が山へ登るのを見ましたが、神社を参拝するのが目的でしたから山には登りませんでした」といったお話です。
次回は、山上までの参道から本社をご案内します。